オランダ大学院の留学日記

オランダの大学院(修士課程)で勉強中の日本人の日記。

留学生でもオランダ政府から月€194の補助金がもらえる話

こんにちは。

先日、前から申請していたオランダ政府の補助金がやっと受理されたので、それについて紹介します。

 

 

 

まず、オランダに住む上で、政府からの補助金への申請は必ず行いましょう!

申請しろとも言われないし役所の人もわざわざ教えてはくれませんが、申請すれば簡単に月€150ほどが手に入ります

 

 

補助金は大きく分けて医療費手当、育児手当、家賃手当の3つがあります。

詳しくはまず公式ホームページを読んでみてください。

(全てオランダ語ですが、Googleのページ翻訳機能を使えば大丈夫です。)

www.belastingdienst.nl

 

このうち医療費補助家賃補助は条件を満たせば留学生でも受け取ることができます。

家賃補助は割と有名(?)な一方で医療費補助は知らない人が多い気がしますが、毎月約100ユーロも貰えるので、忘れずに申請しましょう!

 

 

家賃補助について

主な申請の条件は

・収入および資産が高すぎない

・家賃が高すぎない

自己完結型の部屋に住んでいる

ということです。

 

自己完結型の部屋」というのがわかりづらい表現ですが、ルームシェアなどではなく自分の部屋があるタイプの住居であれば基本大丈夫なようです。

専用のバス・トイレ・キッチンがないといけないような記載もありますが、実際私の部屋(バス・トイレ共用、キッチンは専用)でも申請できたので割と曖昧な感じなのかもしれません。

部屋探しサイトではこの家賃補助に対応しているかどうかを確認できることが多いと思うので、そこで確認するのがベストです。

 

また、一見家賃が高い部屋でも、家賃補助を使うと安い部屋と同じ家賃になるというケースがかなりあるので、部屋探しのときはぜひ家賃手当も考慮して選んでみてください。

家賃が高いとその分補助金の額も増えるので、例えば家賃が€100高い部屋でも補助金の差額によって€20差くらいになったりします。

 

Proefberekening toeslagen 2021 en 2022

こちらのリンクから家賃手当の試算をすることができます。

 

部屋探しのときは「表記されている家賃」ではなく「家賃補助も考慮した実質的な家賃」で比較しましょう。

家賃が高い部屋は他の学生が申し込まない可能性も高いので、部屋が若干見つけやすくなるというメリットもあります。

 

 

 

医療費補助について

主な申請の条件は

・収入および資産が高すぎない

・18歳以上である

・オランダの医療保険に加入している

ということです。

最初の2点は留学生ならほぼ該当すると思いますが、短期留学の場合などはオランダではなく日本の保険に加入していて医療費補助が受けられない場合もあります。

正規留学の場合は、入学時に大学側が決めたオランダの保険に加入していて補助を受けられる場合が多いと思います。

今後オランダで生活する上でも自分の保険加入状況は知っておかないといけないので、事前に確認しておきましょう。

 

また、(私の周辺では)比較的知名度の低い医療費補助ですが、なんと年収€22,000未満の人は月に€111も貰うことができます。

 

Hoeveel zorgtoeslag krijg ik?

このリンクから収入に応じた補助金額を確認することができます。

 

この補助金のことを知っているかいないかで、年間 €111×12 = €1332 ≒ 18.5万円も収入に差が出ます(オランダからフランスとイタリアに旅行できるくらいの額ですね…)。

このブログを読んだラッキーな皆さんは忘れずに申請しましょう!

 

 

 

申請の手順

必要なもの

BSN

・オランダの銀行口座

・Digid

基本的にこれだけです!

家賃補助申請の際には家賃の詳細(基本家賃、サービス料、清掃料など)を入力する必要があるので、賃貸契約の書類も確認しておきましょう。

 

手順

こちらのホームページから申請できます。

www.belastingdienst.nl

 

Digidを使ってログイン後、収入や世帯状況についての質問に答えていくだけです。5分程度で終わります。

ちなみに多くの留学生(学部・修士)の場合はオランダで給料を貰っていないと思うので、収入は€0として計算します。奨学金や学生ローン、親からの援助などは給与に含まれません。

 

私の場合9月頭に申請して、医療費補助は申請から3日後、家賃補助は1ヶ月後に承認されていました。実際に振り込まれるのは10月末からです。

これらの補助金は過去の分も遡って申請できるので、申請するのが遅くても、オランダに住み始めた月(市役所に住民登録をした月)からの分を受け取ることができます。

 

 

 

実際の受給額(オランダに正規留学している大学院生の場合)

申請が受理されると、上記のホームページから毎月の受給額を確認することができます。

私が実際に受け取った(今月末から受け取る)金額は以下のとおりです。

※ホームページがオランダ語表記なのでページ翻訳しています

 

 

 

家賃補助が€83、医療費補助が€111なので、合計で€194 /月を受け取ることができました!

ちなみに私は基本家賃(家賃-サービス料-光熱費)が€280くらいの安い部屋に住んでいるので、家賃補助はこれよりも多くなる場合が多いと思います。

 

2つ合わせると年間€2,328なので、大学院の2年間では€4,656、つまり約65万円もの利益です。

オランダは消費税が高かったりしますが、その分ここまで手厚い補助を留学生にも出してくれるのはありがたいですね。

 

 

以上、留学生がオランダ政府から貰える補助金まとめでした!