超便利!KMFでTOEFLスピーキングの機械採点を受ける方法
この記事は前回のTOEFL Speaking 勉強法で紹介した、KMFで受けられる機械採点サービスの使い方を詳しく紹介したものです。
TOEFLのスピーキングを伸ばしたい人にとっては使わない理由が無いっていうくらいかなり便利なサービスですが、なぜかやり方を日本語で説明してくれている記事が見つからず、私は慣れない中国語に戸惑いながら利用していました。
今後、私以外にもこの機能を使いたいっていう人がいるはずなので、この記事でかなり詳しく解説していきます!
1.KMFに登録する
これも中々簡単ではなく、中国のサイトにアクセスするための拡張機能をChromeに追加したり、電話番号の認証があったりとちょっと面倒です。
が、KMFへの登録手順についてはTOEFL勉強者の方々が割と常に最新情報をアップしてくれているので、ここでは詳しい説明は省きます。
前回の記事でも紹介したこちらのページが一番詳しく説明してくれていると思うので、ぜひ読んでみてください。
他にも「TOEFL KMF」「TOEFL 中国TPO」などのワードで検索すればKMFへの登録方法がたくさん出てくるので、それらを見ながらやっていけば問題なくできます。
2.Alipay(支付宝)に登録する
KMFは中国のサイトなので、機械採点の料金を払うにはWechatやAlipayを使う必要があります。
私は最初Wechatでやってみたんですが、クレジットカードが登録できず諦めました。
中国国内の口座からのチャージ利用が基本なので、日本のカードだと上手くできないようです。
(2021年末時点での状況です。Wechatのサービスも日々更新されているので、いつかできるようになるのかもしれません。)
そこで次にAlipayに登録したところ、問題なくクレカを登録できてKMFでの支払いにも使えたので、こっちをおすすめします。
ただし、Alipayでは通常のQR決済機能(日本のお店でもつかえるやつ)ではなく、「Tour Pass」という機能を使います。ここだけ注意してください。
Tour Passを使うことで、日本の口座からAlipayへチャージし、Alipayから中国への支払いを行うことができます。
Tour Passの使い方についても詳しく説明してくれているサイトがたくさんあるので、そちらを参考にしてください。
このサイトがわかりやすかったです。
KMFの機械採点は1回分(task1~4)で20元(約360〜390円)かかるので、自分が演習したい回数分だけ事前にお金をチャージしておきましょう。
3.翻訳機能の設定
KMFの画面は中国語だらけです。
初見の人が使うには画面翻訳機能を使わないととっても使いにくいです。
ChromeにGoogle翻訳の拡張機能を入れて、中国語のページを自動的に英語へ翻訳してくれるように設定しておきましょう。
前回も書きましたが、ここで日本語に翻訳すると意味のわからない訳になることが多いので、英語に翻訳することを強くおすすめします。
4.KMFでスピーキングの問題を解く
KMFとAlipayへの登録ができていれば、これ以降は簡単です。
※ 実際の私の画面を見せながら説明していきますが、KMFの画面を英語に自動翻訳したページをお見せしているので、人によっては多少見え方が違うかもしれません。
まず、KMFのトップページでTOEFLを選び、ログインした後で
「practise」タブから「oral exam」を選びます。
54個の問題(過去問)が用意されているので、好きなものを選んでください。
番号の小さいものは旧形式のTOEFLに対応していて、スピーキングの問題が6問あったり問題の傾向が現在とは違うことがあるので、まずは最新の問題(ここではOfficial 54)から順に解いていくのをおすすめします。
Q2、Q3などの右側にあるペンのマークをクリックするとそのタスクだけを解くことができ、Official 54の右側にある青い「practice set」をクリックすると4タスク全て通して本番のような形式で演習することができます。
機械採点は4タスクセットで受けるので、このpractice setを選びましょう。
問題演習が始まるとこのように、TOEFL本番っぽい画面に切り替わります。
右上のところで音声のスピードやボリュームを変えたりできます。
ここからは本番とほぼ同じ流れで問題が進んでいくので、英語の説明文を読みながら園主を進めていってください。
ここでTask 1の始まる前に、録音方法を選択する場合があります。
私は機械採点機能(SpeechRater)をすでに利用しているのでこのように表示されましたが、初めての場合は何もないかもしれません。
もしこんな画面が表示されたら、みなさんパソコンでKMFを利用していると思うので「computer recording」を選択してください。
また、1つタスクを終えると、録音した音声データが自動的に送信されます。
これに1分ほど時間がかかることがあり、その間はcontinueボタンを押しても次のタスクに進めませんが、待っていれば自動的に次のタスクに進むので気長に待ちましょう。
5.SpeechRaterの支払い
Task 4まで解き終わるとこのような画面に移ります。ここで「Start SpeechRater scoring」を選択します。
※ もしかしたら初回の方は別の表示がされるかもしれませんが、「SpeechRaterを使う」的な案内に沿っていけば大丈夫です。
するとこのようにお金のチャージが求められるので、「to pay」を選択します。
請求画面が出てくるので、5元×4タスク分になっていることを確認して「submit orders」をクリックします。
支払い方法を選びます。
Alipayを選択して「pay immediately」をクリックしてください。
するとこのようにQRコードが表示されます。
ここで、AlipayのスマホアプリからTour Passを開き、QRコードスキャン(Scan- to-Pay)をタップしてパソコン画面のQRコードを読み取ります。
これで支払いが完了です。
機械採点の結果は支払い後すぐに見れる訳ではなく、少し時間がかかります。
私のときは3~5分程度かかったような気がします。
6.採点結果を確認する
実際の採点結果画面がこちらです。
一番上の「2.5 points」は、Task 1~4の平均点が2.5点であることを表しています。
そのすぐ下に書いてある「19~23分」がセクションスコアの目安です。
スピーキングでは各タスクで平均3点をとるとセクションスコアが23点に換算されるので、平均2.5点の場合は19~23点の幅に当てはまるという計算です。
その下では各タスクでの点数を確認し、自分の録音を再度聞くことができます。
また、一番右の「Report on this topic」をクリックすると、そのタスクの問題(文章、音声)を復習したり、同じ問題で高得点をとった他のユーザーの解答音声を聞いたりできます。
ここで高得点をとるにはどんな解答をすればいいのか学ぶことができるので、たくさんの人の解答を聞き、自分の解答と比較して、見つかった改善点を次に繋げていくといった使い方がとってもおすすめです。
さらに画面を下にスクロールすると、このように全体の講評を見ることができます。
Fluency, Pronunciation, Vocabulary, Discourse, Grammarの5項目のバランスが見れるので、自分の話し方の弱点がわかります。
また、その下の「Detailed report analysis」では5項目それぞれについてさらに細かく分析した結果を見れます。
7.最後に
KMFの機械採点機能を使うメリットは大きく2つあります。
1つは、自分の現在の立ち位置を知ることができるということ。
TOEFLのスピーキングを独学していると、25000円もかかる本番のテスト以外で自分の解答にフィードバックをもらうことができません。
そのため普段の勉強では自分で模範解答と録音を比較し、自分なりに採点し、手探りで正解を探していくことになります。
しかしこの方法では、特に点数が伸び悩んでいるときに「このままの勉強で大丈夫だろうか…と」不安を抱えやすいです。私もそうでした。
しかし機械採点を受けることで、リーディングやリスニングと同様に、ある程度正確な答え合わせをできるようになります。
「正解がわからない(正解が1つではない)」というのが難しさの1つであるスピーキングセクションでは、たとえ目安であっても、自分の点数が可視化されるというのは大きなメリットになるのではないでしょうか。
2つめは、自分のスピーキング能力を徹底的に分析できること。
実際のTOEFLテストではセクションスコアしかわからないですし、自分の解答を聞き直すこともできませんが、KMFではすごく丁寧な自己分析ができます。
各タスクの点数、そしてスピーキングの5技能の評価を見ることで、どのタスクを重点的に勉強するべきか、そして自分の話し方のどこを直すべきか明確にわかります。
さらに、高得点をとった他のユーザーの解答音声をたくさん聞くことができるので、それと自分を比較することでも改善点がたくさん見つかります。
普通はTOEFL専門塾に通ったりしないとできないこんな自己分析が、KMFを使うことで1回400円もかからずにできて超お得です。
よく言われていることですが、勉強において問題を解きっぱなしにするのには何の意味も無くて、復習こそが勉強の最重要ポイントです。
なので自分のスピーキングスコアを確認したあとはそれだけで満足せず、徹底的に分析と復習をしましょう。
KMFでは丁寧なフィードバックがあるので、それを有効活用すれば十分すぎるくらい勉強になります。
以上が、KMFを使った機械採点の方法紹介でした!
なるべく丁寧に説明したので、TOEFLの勉強をしている方の参考になれば嬉しいです。
ぜひ皆さんもKMFでスピーキングの機械採点を受けてみてください!