【17点→22点】TOEFL Speakingの勉強法
私の志望していた海外大学院の出願に必要なTOEFLスコアは
80点(スピーキングで20点)でした。
このスピーキングで20点を超えるというのが想像の10倍は難しくて、何回もテストを受け直したし、途中で挫折しそうになりました。
勉強しても成績が伸びないという経験はあまり無かったのですが、TOEFLのスピーキングは久しぶりにそんな状態で、とにかく精神的につらかったです。
しかし、8ヶ月間の勉強を経てなんとかスピーキングスコアを達成することができました!
そこで今回はスコア達成までに行った勉強法を詳しく説明していきます。
いまTOEFLを勉強中で、スピーキングのスコアが伸びず悩んでいる人がいたら、ぜひやってみてください。
スコアの推移
前回の記事でもすべてのスコアの推移を紹介していますが、スピーキングに絞ってもう一度お見せします。
4/14 17点
8/7 19点
10/9 17点
10/23 18点
12/18 22点
8/7の試験では運良く答えやすい内容が出て19点とれたものの、半年間ずっと17点〜18点で停滞していました。
スピーキングの勉強は正解がわからない、時間制限が厳しいのでテンパって何も答えられない、ボロボロな自分の解答を見直すのがしんどい、などの理由から後回しにしていて、本格的に勉強し始めたのは10月ごろからです。
使用した教材と勉強法
TOEFLテスト集中攻略スピーキング
私がメインで使っていたのはこの参考書です。
Task 1~4 それぞれについて問題の分析と対策、練習問題、模範解答がまとめられています。
さらに、それぞれのタスクで使える重要表現100フレーズ、トピック別の演習問題、模擬テストも載っているため、とりあえずこの1冊があれば一通り勉強できると思います。
そして他の参考書にはあまり無い、本書のイチオシポイントは
3〜0点のサンプル解答と講評が載っている
ということです。
多くの本では、参考書なので当然ではあるんですが、「正解」しか載っていません。
しかし、日本人の私達がTOEFLのスピーキングで「正解」= 4点をとるのはかなり難しいです。
問題文を見せられ、たった15秒の準備時間で解答をまとめ、45秒間で論理的に解答するなんて、日本語でも難しいのに英語でするなんて普通の人には無理です。
なので、スピーキングで満点をとる必要があるような人以外は、各タスクごとに目標点を決めて3点前後を目指していくことが多いのではないでしょうか。
全タスクの平均点が3点の場合、合計点は23点となります。
私の場合は20点以上が必要だったので、基本的に全タスクで3点を目指して勉強していました。
このとき、4点満点の解答しか載っていない参考書だと、自分の目指すべきレベルがわからないまま勉強することになってしまうので、私は3点の解答が載っている本書を選びました。
それに、4点の解答を聞いてみると「自分がこのレベルに到達するのは無理だ…」という気持ちになりますが、3点の解答は言葉に詰まったり文法ミスが多少あっても意味が伝わればOKで、案外頑張ればできそうなレベルに思えるはずです。
完璧な解答をしようと気張りすぎると変に難しい内容を言おうとして結果的に意味不明な文章になったり、頭がテンパって発音がボロボロになったりします。
「自分の目指すべきレベルを決め、そこに的を絞って勉強する」
ということがかなり大事なため、本書のように3点以下の模範解答が載っている参考書を選ぶことをおすすめします。
四軒家英語塾オンラインサロン
こちらはTOEFLのベテラン有名講師である四軒家忍先生が開いているオンラインサロンです。
月額たったの1000円、しかも最初の2週間はお試しとして無料!
サロンはほぼ毎日更新されていて、四軒家先生がTOEFL関連知識や簡単なクイズを投稿してくれたり、他の学習者の方がTOEFL受験報告をしていたりと充実しています。
詳しい内容はしけんや英語塾のサイトから見れます。
特に私が利用してよかったのは、不定期で開催される勉強会です。
4技能それぞれについて時々開催され、形式はその時によって様々です。
公式問題集を使って問題演習をしたのちに先生が解答のポイントを説明してくれたり、参加者同士でスピーキングの解答を発表し合って先生に添削してもらったり、宿題として出された問題への解答を送ると丁寧なフィードバックを返してくれたり…
1000円のクオリティではないですよね。笑
それぞれの勉強会の参加者はそこまで多くなく5人〜8人程度のことが多かったです。
そして私のように3点を目指している人から、4点をとる必要がある人まで、それぞれのレベルに合ったアドバイスをもらえるのでとても参考になります。
プロの添削を受けるためには普通であれば高い受講料が必要なので貧乏な学生には厳しいですが、このオンラインサロンでも十分添削を受けることができてすごく助かりました。
さらに私が入会していたときは、四軒家先生がスピーキングの各タスクについて実際の問題を解きながら詳しく解説する動画を公開していて、私は何回も繰り返し視聴しました。
また勉強会でなくても、自分で勉強していてわからないことがあったときに先生にメッセージを送ると教えてくれて、サポートの手厚さに感動したのを覚えています。
このように、日々の投稿やアドバイスからは四軒家先生のTOEFL受験生をサポートしようという思いがとても感じられて、サロンに入っているだけでも勉強のモチベーションが上がりました。
また、独学で勉強しているとアウトプットしてそれに意見をもらうような機会はほとんどありませんが、このオンラインサロンでは結構高頻度で勉強会やクイズなどアウトプットの機会があるので、独学でTOEFLを勉強している人にはぜひ利用してもらいたいです!
先生のツイッターなど各SNSもTOEFL受験者に有益な情報がいっぱいあるので、チェックしてみてください。
KMF
TOEFL受験者の間では有名な、中国のTOEFL対策勉強サイト。
中国語なので最初は使い方が難しいかもしれませんが、日本語で使い方を説明してくれているサイトもいくつかあるので、それを見れば案外簡単に利用できます。
私はこのサイトを参考にしました。
KMFは基本的に中国語ですが、Google翻訳の拡張機能を使えば、webページ全体を自動で翻訳してくれます。
中国語→日本語だと変な訳になることが多いので、中国語→英語にするのがおすすめ。
この翻訳機能もググればやり方が紹介されているし、簡単に設定できます。
海外大学受験者なら特に、KMF以外でも外国語のサイトを読む機会が多いと思うので、ぜひインストールしましょう。ドイツ語とかオランダ語とかのページを読むときに大活躍です。
このKMFというサイトにはTOEFLの過去問が大量に載っており、本番と同じ形式で、ほぼ無限に過去問演習をすることが可能です。
簡単ですが解説もついています。
そして私が一番利用したのが、スピーキングの自動採点機能です。
サイトいわく、TOEFL本番でも使われる機械採点と同じものを提供しているそうです。
これは独学でTOEFLを勉強している人にはかなりおすすめのサービスです。
私もそうだったのですが、答えが1つに決まっているリーディングやリスニングと比べて、スピーキングとライティングは「自分がいま何点なのかわからない」ことが一番のネックになるのではないでしょうか。
模範解答を読んで大体の点数を予想することはできますが、第三者に点数をつけてもらうことで、トライ&エラーを繰り返すことができます。
「この答え方でやってみよう」→「少しだけスコアが伸びた!」→「じゃあこの方法で大丈夫そうだ」→「今度はスコアが少し下がった」→「前回までと比べてどこが弱かったんだろう??」
というように、微妙なスコアの変化を知ることができるので、自然とTOEFLで求められている解答に近づくことができます。
私の場合、本番と同じように一発撮りで録音した解答だけでなく、何回も言い直して自分の中でのベスト解答を作ったものの添削も行いました。
そうすることで、自分に一番合った模範解答を得ることができるからです。
自分の発音の癖、文法の弱点、内容の構成などを踏まえて、どんな内容で、どんなスピードで話せば高得点が出るのかを研究できるので、一般的な模範解答に寄せていくよりも効率よく点数を伸ばせると思います。
しかもKMFでは同じ問題で高得点をとった人の解答音声が公開されているので、模範解答を聴き放題!
利用者はほぼノンネイティブなため発音や文法も完璧ではないのですが、だからこそ、ノンネイティブが高得点をとるにはどうすればいいのかというお手本になります。
一つ注意として、この自動採点機能の利用手順はかなり複雑です。
スピーキングテスト1回分(4タスク)の採点には20元(約380円)かかり、その支払いのためにAlipayなどを利用する必要があってややこしかったです(2021年12月時点)。
この機能の詳しい使い方、実際の添削結果などはまた別の記事で紹介しますので、ぜひそちらを参考にしてください!
まとめ
私がスピーキングの勉強に利用したのは以上の3つの教材・サービスです。
最初に紹介した参考書で基礎を固め、後半2つのサービスを利用してアウトプット型の練習を積んだことでスコアが大きく伸びました。
スピーキングの勉強ではインプットとアウトプットどちらもバランス良く行うことが大切です。
もし、いま参考書だけで勉強していてスコアが伸びない人がいたら、ぜひアウトプットの機会を増やしてみてください。
あくまでも私の例ですが、この勉強法が参考になれば嬉しいです!