オランダ大学院の留学日記

オランダの大学院(修士課程)で勉強中の日本人の日記。

【76点→93点】留学のためのTOEFL勉強法

海外留学においてほぼ必ず必要になるのが英語のスコア。

私はなかなか目標点を達成できずたくさん苦労してきました。

 

今回は、そんな私が留学の要件スコアを獲得するまでに行った勉強の概要とアドバイスを紹介していきます。

 

*記事が長くなってしまったので、具体的な勉強法については別の記事にまとめていきます。

 

 

 

IELTSかTOEFL

日本から英語圏への留学ではIELTSかTOEFLを使う人が多いと思いますが、私はTOEFLを選びました。

 

その第一の理由は、「私の居住地域ではIELTS試験がめったに開催されないこと」です。

IELTSは東京や大阪だと頻繁に受けられるのですが、それ以外の地域だと年に数回といったレベルだと思います。

私は留学のために英語試験を受け始めたのが遅かったので、必要なスコアを取るまでに何回か受験する必要があると思い、受験しやすいTOEFLにしました。

 

しかし、1回だけIELTSを受験したことがあります。その時はTOEFLと比べて楽すぎてびっくりしました笑

もちろんTOEFLより難しい部分もあるとは思いますが、リーディングもリスニングも文章の内容が易しめに感じました。

なので、東京や大阪に住んでいる人、スコア準備に余裕があるなど人は、IELTSを選ぶのも良いと思います。両方の過去問を解いてみればそれぞれの雰囲気の違いがわかるはずです。

 

一方、TOEFLはコロナ流行を受けて「Home Edition」というオンライン試験を実施しています(2022年3月現在)。

これは自宅のパソコンから試験を受けられるというもので、なんとほぼ毎日、好きな時間に受験することができます。

試験会場が遠い人、出願締め切り間近で要件スコアまであと少しの人などにはとても便利だと思います。

 

このように、IELTSもTOEFLもそれぞれメリット・デメリットがあります。

色んなサイトで「IELTSとTOEFLどっちを選ぶべき!?」みたいな記事がありますが、正直どっちを選ぶのかよりも、

 

早めにどっちを受けるのか決めて対策を初める

それぞれの試験にあった勉強をしっかり行う

 

ことが大事なので、あまり策略的になりすぎずに選んだらいいと思います。

 

 

 

初期スペックとスコア推移

TOEFL対策を始める前、2021年の1月、2月あたりはTOEICの勉強をしていました。

これは海外大学院と併願して受ける国内大学院の出願に必要だったためです。

 

2/28に初めて試験を受け、その時のスコアは910点(リスニング450、リーディング460)でした。

 

正直自分でもこんな高得点取れるとは思ってなかったんですが、コロナ禍でバイトが減り、元々履修している授業も少なかったのでとても暇で、勉強時間がかなり確保できていたお陰だと思います。

 

さて、TOEICで高得点をとれた私は「TOEFLも楽勝なんじゃないか?」と調子に乗っていましたが、実際はそんなことは全く無く、しっかりと苦しい思いをしました。

 

ちなみに必要だったスコアは80点(スピーキングで20点)です。

合計80点というのはそこまで難しくないんですが、スピーキングが難しすぎて20点の壁を超えるのに8ヶ月もかかってしまいました…。

 

そんなスコアの推移がこちらです。

 

f:id:studyin-nld:20220319153342p:plain

合計スコアの推移

 

4/14

R 18、L 24、S 17、W 17 合計76

 

8/7

R 27、L 22、S 19、W 20 合計88

 

10/9

R 29、L 23、S 17、W16 合計85

 

10/23

R 24、L 26、S 18、W 19 合計87

 

12/18

R 22、L 25、S 22、W 24 合計93 

 

 

一番最初、4月に受験したときは「TOEFLってこんなに難しいんだ…」と驚きました。

しかしTOEIC 900点レベルの人の初受験TOEFLの点数は、試験慣れしていないことも加味したらこんなもんらしいです。

 

練習と本番では環境の違い(キーボードの使いやすさ、画面の見やすさ、周りの受験者の音、緊張感など)がかなりあるので、初回はどうしてもスコアが低くなり、2回目以降が勝負という感じのようです。

 

そして最初の方はTOEIC勉強の貯金もありリーディング、リスニングが得意で高得点が取れていたのですが、日本人なら誰しも苦戦するであろうスピーキング、ライティングが中々伸びませんでした。

 

10月から12月はアウトプット型の勉強に全振りしていたせいかリーディング、リスニングの点数が下がってしまったのが悔しいですが、そのお陰で12月にはスピーキングとライティングどちらも高得点をとることができました。

 

 

 

しくじり先生 私みたいになるな!!

結果的に必要なスコアをとり出願できた私ですが、今思えばこうすれば良かった…ということがいくつかあるので、今後受験する方の参考のためにまとめました。

 

 

1.がむしゃらに受験しすぎない

 

これは10月ごろの私です。笑

もう大学の出願が始まっているのに、未だスコアをとれず、何なら点数の下がっているセクションもあり、かなり焦っていました。

そのせいで10月は2回受験したんですが、正直これは失敗だったなと思います。

 

なぜなら、2,3週間程度(スコア返却後からで数えたらほぼ1週間ちょっと)の勉強で大幅なスコア上昇は見込めないからです。

 

もちろん、問題との相性など運要素も若干あるので、短期間でたくさん受けて数点は伸びると思います。

 

しかし、スピーキングを17点から20点に伸ばすのは、15点から18点に伸ばすのと比べてかなり大変です。

これは他のセクションでも同じで、ある程度高得点取れている人がそこからもう一段階上のレベルにいくのには相当の労力が必要です。

 

なので、十分な対策期間がとれないのにがむしゃらに受験回数だけ増やすのはおすすめしません。

 

 

2.IELTSに浮気しない

 

これも11月に焦りすぎてやってしまいました…。

半年もTOEFLを勉強しているのにスピーキングが伸びず、「やっぱり私はTOEFLじゃなくてIELTSが向いているのでは??」と考えた私は、なんと飛行機でわざわざ東京へ行き、十分な勉強もしないままIELTSを受験しました。

 

当然、必要なスコアをとることはできず、飛行機代と宿代と受験料が無駄になってしまいました。泣

 

出願まで時間の余裕がある人が、数回TOEFLを受けてみたけど合わないなと感じてIELTSに変えるのは全然ありだと思います。

また、大学側の要件スコアの換算がテキトーで、TOEFLだと100点必要なのにIELTSは6.5で良いみたいな場合もIELTSへ乗り換えるのは良い作戦だと思います。

 

しかし、私のように時間もなく、すでに半年勉強してきている人はIELTSに浮気せず、TOEFLで粘るべきです。

 

それぞれの試験ごとに必要な勉強は微妙に変わってくるし、ある程度慣れも必要なので、TOEFLからIELTSに変えたからといっていきなり高得点が取れることはまず無いでしょう。

 

 

3.バランス良く勉強する

 

これは最後の方でインプット型勉強をさぼり、得意なはずのリーディングの点数を大幅に下げてしまった経験からです。

大学の要件を満たすという意味では全然大丈夫なんですが、TOEFLの点数は奨学金の応募などにも使うので、高得点をとるのに越したことはないです。

 

私は11月はスピーキング7割、ライティング3割、リーディングとリスニング0割のような配分で勉強しました。

そのせいか、12月の試験ではリーディングの長文を読んでいる途中で集中力が切れてしまい、時間配分もうまくいかず、22点しかとれませんでした(最高は29点)。

 

リスニングについては、スピーキングとライティングの勉強の中で使う部分が多いのでそこまで下がりませんでしたが、リーディングはブランクが空くとだめです。

 

寝る前に英単語を確認する、週に数時間はリーディングの過去問を解くなど、少しでいいので勉強時間を確保し、リーディング能力をせめて現状維持はできるようにした方がいいと思います。

 

 

 

 

 

今回はここまでです!

詳しい勉強法はまた紹介しようと思うので、そちらもぜひ参考にしてください。